福祉情報誌「すぽっと」完成しました
昨今
どの業界においても「人材不足」が話題となっていますが、福祉業界においても他人事ではありません。将来への大きな問題です。
「こんな夜更けにバナナかよ」の著者である渡辺一史氏の『なぜ人と人は支え合うのか「障害」から考える(ちくまプリマー新書)』のなかに、
【障害者について考えることは、じつは健常者について考えることであり、同時に、自分自身について考えることでもある】
と述べています。
健常者として生活している側にとって、支援を必要とする生活は想像に難しいかもしれません。しかし、どんな形であれ、いずれ支援を必要とする側にスライドしていきます。
病気、事故、怪我によるリスク、加齢に伴う心身の状態の変化。今の生活は永遠というわけにはいきません。私自身もなかなか想像できませんが、将来は福祉制度や福祉従事者、家族等に頼りながら、生活していくことになるのだろうとどこか他人事のような感じはありますが、そう受け止めています。
話が少し逸れてしまいましたが、
おそらく将来の福祉の担い手がいなくなってしまう危機を感じているのは、この福祉業界にかかわりのある人の多くがそう思っていることではないでしょうか。
福祉の仕事は、「給与や待遇面の悪さ」「体力的、精神的なつらさ」といったネガティブなイメージが先行し、それが代名詞となっています。このまま福祉の人材不足が続くと、実は私たちの生活の在り方を根本的に見直していく必要があるのではと感じてしまいます。
私はそんな現状が少しでもかわってほしい、福祉を身近に、もっと魅力を感じてほしいと思っています。また、ネガティブなイメージがポジティブなイメージに変換してほしいとも願っています。
今回、筆不精ながら「福祉の魅力」を発信していきたいと思い、「福祉にかかわるヒト」「サービス」「思い」といったキーワードにスポットを当てた情報誌を作成しました。
常日頃から「思いだけでは仕事ができない」と言いつつ、今回は思いが優先しています。「とにかくやってみる」「やりながら考えていく」というスタンスで一歩を踏み出したこと、それはかなり自分にとって無謀な挑戦と実感しながらも、いろいろな「ヒト」の手元に届き、福祉に興味を持つ「ヒト」が増え、福祉従事者の思いのリレーがつながっていくことを願うからです。
堅苦しい挨拶となりましたが、この福祉情報誌「すぽっと」に皆様のあたたかいご支援とご声援をいただけたら幸いです。これからどうぞよろしくお願いします。
ちょっと真面目にご挨拶・・・でした。
最後に
わたくしの仕事の相棒に「ありがとう」。
取材協力してくれた皆様に「ありがとう」。
とりあえず世に出すことができました(笑)